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あの町はほんとに遠いんだ


地元で家業を継ぎ、頑張っている弟から拡散依頼があったので紹介させてください。

町の祭りが300年目を迎えることに伴っての企画のため

クラウドファンディングをしているそうです。

ここからは僕個人的なお話です。

この依頼をされて思ったことといいますか。

僕は自分の職業的に地元に帰らない選択をしましたが、東京に住む年月が長くなればなるほど、地方と都市部の違いを感じてきました。

特に、人口と距離の差によって、得られる情報や体験の量には大きな開きがあると感じます。

楽器関係だけでも、東京近郊だと音大性から来日中の海外プレーヤーまでいろいろな演奏会がありますし、そういう人たちのレッスンを受けるのも比較的容易です。

うちの地元に演奏団体を呼ぶとなると交通費だけで数十万〜百万円かかってしまいます。

大学卒業時に友人を連れてコンサートをしましたが、あまりに乗り換えが多くて、友達も苦笑していました。

地元に限らず、地方の過疎化は各地で深刻化しているようですが、一方、インターネット系の技術発展がその格差や窮状を改善してくれるのではと、期待もしています。実際、情報面では昔は地元ではなかなか得難かったものもかなり入手しやすくなっているようです。

そんな大変な土地ではあるのですが、地元に残っている人たちが頑張っていることを見聞きするのはとても嬉しいですし、同時に反面、自分としては育ててくれた土地にまだまだ恩返しできていないなと感じる部分もあります。

最近になってようやく仕事や経験を通じて、僕自身ができること、繋がりも増えてきたと感じれるようになってきました。今後はそういったものを地元にも還元していけたらと思っています。


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