今が得意かと言えばそういう訳ではないんですが、学生時代はリズムが本当に苦手で。
レッスンをさせていただいていても、リズムが苦手な生徒さんは多いように感じます。
最近も、少しリズムについて説明することが続いたので考えてみました。
自分は、ある時期に急に「こうすればいいのか」が感覚としてわかったのですが、それを理屈で説明するのがなかなか難しいです。
自転車に乗れる前と乗れた後みたいな感じでしょうか、乗れてしまえば「自転車に乗るためには」についてあまり考えないし逆に乗れない人に説明するのも難しいと思います。リズムにもそういう「乗りかたが感覚で理解できる」部分があるように思います。
なので全てを説明することはとても難しいのですが、今回は自分が身につけた時にわかったことをあげてみます。
・リズムと音読みを同時に行おうとして両方できなくなっていることがある
音読みには「音名」「音程」「指」の情報があってこれが反射的にわからないとき、リズムもわからないと全部ぐちゃぐちゃになり、何回練習してもうまくいかないように感じます。
複雑なフレーズは音とリズムは一度分けて、リズムを確認してから口頭でリズム通りに音を言えるか試してみて、できたらそれに合わせて指を動かしてみるなど、少しずつやることを増やしていって最後に楽譜通り演奏できるところを目指してみると解決します。
・どんなリズムが書いていても小節と拍のサイズは変わらないことを身体で感じるとうまくいく。
曲を聞きながら身体が揺れるとき、一定の感覚で揺れると思いますが、1小節を通過する時間、1拍1拍の時間は基本的に一定で、体の揺れはこれを無意識に動作に変換しているだけです。
なので、演奏するときも体を揺らすのと同じようにテンポが一定で流れていて、それが集まって「小節」になってそれがループしていることを体で感じながら、そのループ幅が変わらないように、それぞれの[拍]というボックスにどんな音形(タンタカやタタータなどのパターン)が入っているかをリズムパターンのカタマリとしてボックスにはめていくように考えます。
そしてリズムが多少崩れても、次の小節の1拍目の音がメトロノームとずれないようにすると、1小節単位の時間の長さが感覚的に掴めてリズムに乗りながら演奏する感覚が掴めるように思います。
うーん、書いてはみたものの、文字だけではやっぱり難しいですね(汗)
レッスンでも色々な教材も使いながらリズム感を養っていっています。
人によって感じ方も様々なので今後もその人にあった説明を一緒に考えながら上達の手助けをしていきたいと思います。
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